2023年度4月生 入学式
2023年4月5日(水)14時40分より、 「行知学園日本語学校・行知学園第二附属日本語学校 2023年度4月生入学式」が、なかのZERO 西館で開催されました。
4月の新入生は、新宿校203名、第二附属校104名の計307名。 行知学園日本語学校、行知学園第二附属日本語学校、両校校長は新入生のみなさんに暖かい歓迎のメッセージを贈りました。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
皆さんが日本へ来た理由は、様々です日本のアニメが好きだから、東京大学、あるいは、早稲田大学に入りたいから 日本で経営の勉強がしたいから、日本文学が好きだから、両親に日本で勉強しろと 言われたから・・・
入学した新入生の数 つまりこの会場には300の理由があるはずです。 この4月から、日本での生活が始まりました。これからは「どうして日本へ来たか?」ではなく、「これから何をしようか?」 を考えてください。 皆さんには、今まで生きてきた以上の 長い人生が待っています。
毎年、日本語学校で学ぶ皆さんを見ていて、一つ、感じることがあります。 行知学園で学ぶ学生さんは、非常に優秀です。 しかし、「ひとりで頑張りすぎる」人が多いと、いつも思っていました。 「悩んだ時、誰に相談しますか?」「困った時、誰に助けを求めますか?」 という問いに対して、「自分一人で頑張ります」という答えが非常に多いのです。 「自分のことは自分で解決する」ことは確かに素晴らしいことです。 しかし、これからは同じ志を持つ友だちと 一緒に、協力しあって目的を達してほしいと思います。
人は一人では生きていけません。また、得意不得意があります。 一人でできないことも、先生や友だちに相談し、一緒に成し遂げる喜びを体験してください。 それが、皆さんの今後の方向性を決め、人間力を高めてくれるはずです。
一人で頑張らなくても、先生がたが皆さんを見守り、同級生や先輩が助けてくれます。 今日、グローバル社会の構成員の一人として第一歩を踏み出した。 みなさんの入学を 心よりお喜び申し上げます。
令和5年4月5日 行知学園日本語学校 校長 萩野慶子
『世の中に たえて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし』
もし、世の中に桜の花がなかったら、桜の花が咲くのを待ち望んだり、散っていくのを悲しんだりすることもなく、もっと心穏やかに過ごせたのに・・・ という、桜をうたったこの和歌は、平安時代の歌人、在原業平(ありわらのなりひら)の作品です。
桜は、日本を象徴する花です。そして、桜が花開く、春。 4月は、夢と希望にあふれた新しい年の始まりです。
行知学園第二附属日本語学校は、京王線の『桜上水』という とてもきれいな名前の駅から5分の場所にあります。 学校の周辺は緑が多く、満開の桜の花がみなさんの入学を歓迎しています。
日本留学の夢を叶えたみなさんは、今、どんな気持ちで入学式に参加していますか? これから始まる日本での生活にワクワクしている人もいるでしょう。 中には、家族と離れ、さっそくホームシックになっている人もいるかもしれませんね。
ここからの道のりは長いですが、 重要なのは、『第一志望の大学に合格する』という大きな目標だけを見るのではなく、 小さい目標を一つ一つクリアし、多くの達成感を積み上げていくこと。 これが、メンタルを強くする一つの方法です。
みなさんは今、やる気と希望に満ち溢れていると思いますが、 受験が近付くにつれ、急に自信がなくなったり、逃げ出したくなったりするかもしれません。 でもそれは、あなただけではない。みんな、同じ気持ちです。
そんな時こそ、下を向かずに、上を向いて歩いてください。 空を見上げてください。
よく見ると、桜の花は、下を向いて咲いています。 私たちが、上を向くために、桜の花は下を向いて咲いているのだと言われています。
桜の季節はあっという間に終わってしまいますが、 みなさんがこの先、受験の苦しさで立ち止まってしまった時に、 この、『桜の話』を思い出し、空を見上げてくれることを願っています。
行知学園では、学生一人一人の心に寄り添いながら、目標の大学、大学院への合格を サポートすることを約束し、歓迎の言葉といたします。 ご入学おめでとうございます。
令和5年4月5日 行知学園第二附属日本語学校 校長 粕谷真由美
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