学校の特徴
行知学園日本語学校は、2015年10月に、学生わずか約15名でスタートしました。2021年9月で丸6年になりますが、現在は2つの校舎を使用し、初級から上級レベルまで20クラス以上を開講するまでに成長しました。
当校は、法人の企業理念である「教育で世界をつなぐ」に則り、「言語を通じて世界を繋ぐ国際人の育成」を目的としています。一流大学・大学院進学のための日本語指導、及び、言語運用能力、社会適応力、人間力の育成をミッションと考えています。
1.一流大学進学のための質の高い日本語教育の実施
当校への入学は、日本語学校と行知学園予備校とのダブルスクールが条件となっています。目指す大学・大学院に短期間で効率よく合格するには、予備校との強力な連携が欠かせません。結果、多くの学生が目指す難関大学・大学院へのパスポートを手に入れ巣立っています。
入学に際してすべての学生に精度の高いプレースメントテストを実施し、習熟度別のクラス編成を行っています。配置されたクラスで、文法、文字語彙、読解、聴解、記述、コミュニケーション6科目の日本語スキルをバランスよく学び、3か月に1度の定期テストで成果を測定します。非常に伸び率の高い学生は、「飛び級」も可能です。
また進学指導のプロによる「進学面談」では、受験勉強の進捗状況をチェックすると同時に受験へのアドバイスを行っています。
文部科学省ではグローバル人材の育成に力を入れ始め、大学受験ではコミュニケーション能力も重視されるようになりました。面接時のルールやマナー、想定問答など「勝つ面接指導」も授業内に組み込んでいます。
学部受験のための日本語以外の科目(総合科目、数学、理科、英語など)、及び大学院受験のための研究計画書、論文作成などの指導は、綿密なデータの収集・分析によって得たエビデンスに基づき、予備校の専門部署が行っています。
2.社会背景、文化習慣、人間関係などに即して対応できる
フレキシブルな日本語運用能力の向上
日本語学校では、受験テクニック以外の言語運用能力の向上にも力を入れています。進学の先にある日本での生活、就職にも焦点を当て、社会適応力や人間力も社会へのスムーズな移行を促進させる条件と考えています。
母国にいた時には思いつかなかった物事の考え方や価値観に出会うこと、1つの物事を多角的に観察することなど、視野を広げられるのも留学の醍醐味です。日本では挨拶が人間関係づくりのファーストステップと考えられていますが、自然に挨拶ができること、他人を思いやる気持ちを持つこと、社会の一員であることを意識した行動がとれることなど、日々のホームルームや道徳の時間を通して理解を促します。
上記を言語教育と同様、日本語学校の重要な使命と考え、講師採用にあたっても、日本語教師としてだけではなく、学生を本質的に育てられるスキルと人間味あふれる講師を積極的に採用しています。業種を問わず、日本の企業で長く業績を積んでいらした方、海外生活の長い方、高校や大学で教鞭をとられていた方など、様々なバックグラウンドを持つ経験豊かな講師が多数在籍しているのも当校の大きな特徴です。
3.一人の学生を多角的に支える徹底したサポート体制
進学に関しては、予備校と進学指導部門が、学校選び、受験から入学までのサポートをしています。入学直後の進学オリエンテーションで、最新の受験情報やEJU、JLPTに関する情報も提供し、受験への意欲を掻き立てます。
また、生活面では、クラス担任が学生カルテを作成して学生管理を行っています。入国までの手続き、ビザの発行、生活オリエンテーション、出席率の管理、体調ケア、親との連絡など、一人一人の学生に徹底的に寄り添います。
当校の大きな特徴の一つとして、ベテランカウンセラーが常駐する「心理相談室」があります。教育熱心な親のもとで管理されていた学生が、単身来日し自己管理が上手くできなくなるケースも多々あります。受験のプレッシャーの中で、出席率低下や体調不良を訴える学生には担任とカウンセラーが連携し、場合によっては外部の医療機関にリファーするなど適切な早期対応を行っています。
以上のように、一人の学生をそれぞれのプロが丁寧、且つ多角的にサポートし、日本の生活を楽しみながら受験勉強に集中できる環境を提供しています。
「行知学園」という社名は、日本に「行って」様々な人を「知り」多くの「知識」を得ること。「学園」は、中国語で「家族」を意味しています。
「行知学園日本語学校」に入学された皆さんが、日本の地を人生の長旅の第一歩とし、多くの人脈、知識を得て、経験を積み、「世界を繋ぐ人材になる」ことをめざし、全教職員が全力で支援しております。
行知学園第二附属日本語学校は京王線「桜上水」にあります。新宿から電車で10分ほどですが、緑も多く閑静な地にあります。繁華街の誘惑もなく、勉強するには最高の環境です。遊びたくなったら、10分ほどで新宿ですから、ON-OFFを自分で切り替えて、メリハリのある留学生活が送れます。
校舎の北側にかつて江戸市中に飲料水を供給した玉川上水があり、その堤に桜並木があったことから、この辺りは「桜上水」と呼ばれるようになりました。今でも、公園など緑が多く四季折々の自然の姿が見られます。近隣は閑静な住宅街でスーパーや飲食店など生活関連の店舗は充実しており、万一の災害の際の緊急避難施設も整っています。
当校は行知学園日本語学校開校から2年後の2017年に、増加する留学生のニーズに応えるべく設立されました。高い教育水準は行知学園日本語学校と同様ですが、当校では特に一人一人の個性と意志を尊重し、自主独立の精神を育成することに重点を置いています。
ただ知識を頭に詰め込むだけでなく、その一つ一つの知識を結び付け、頭の中でネットワークを構築し、知識が有機的に知恵へと生まれ変わる。そのネットワークが機能することで、人として能動的かつ効率的に物事を考え判断していく力が身につきます。そして、話す、書くというアウトプットにより脳は外界とのインタラクションを行い、他者とのコミュニケーション能力が高まり、それは自らを高め、視野を広げることにもつながります。
このようにして、一人一人の豊かな感性を損なうことなく、自分で考え、自ら行動する人間を育成します。
そういった教育の成果もあり、わずか3年の歴史ですが、この間に東京大学、京都大学などの国立大学や、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学などの一流私立大学に多くの入学者を輩出しています。また、こういった教育方針の下で教育活動を進めておりますので、受験時期にありがちな精神的不安定さも少なく、勉学に注力しながらも、学生たちは明るく元気に毎日を過ごしています。
具体的なカリキュラムについて説明します。
入学後はまずプレイスメントテストを受け、各自のレベルに合ったクラスに編入されますが、どのクラスでも(注:最上級クラスを除く)最初は徹底的に基礎 力を鍛えます。活用や助詞、時制やアスペクトなど。実は初級、中級、上級の中で一番大切なのは初級です。極論を言えば、初級の知識と運用力があれば、あとは文型・語彙力と応用練習で、希望通りの進学先に合格できます。上位校の合格者は初級がしっかり身についています。そして、基礎をしっかり固めてからは、目的別、レベル別に各種のカリキュラムと教材を揃え、優秀な講師陣が緻密かつ効率的な授業を行います。
上級クラスの一週間の時間割の例を見てみましょう。
ご覧になっておわかりの通り、日本留学試験などの対策を盛り込みながら、「読む・書く・聞く・話す」の4技能をバランスよく伸ばすよう配慮されています。また上図の④、⑧は日本人学生と同じ教材を使用し日本の社会、文化、政治の仕組みなどを理解する時間です。⑨の10分テストは当校独自の開発教材で、スマホを使いオンラインで行うことで、評価測定の効率化を図っています。
学生には毎月成績表を手交し、自身のレベル、弱点等を確認させ、モチベーションを喚起しています。授業時間外でも個々への対応として面接指導、志望理由書・研究計画書の添削指導、論文指導も適宜行っています。また、上図の例にはありませんが、討論会や発表会も随時行い、大学・大学院での交流やディスカッションに必要なコミュニケーション能力の伸長も図っています。
また、これらのカリキュラムは半年~1年単位で決まっていますが、クラス全体そしてクラス内の個々人の進度や状況に合わせて1か月毎に授業内容等を見直しています。
生活面では学生管理担当が、進学については進学指導担当が学生のケアに当たり、一人一人の最善の未来に繋がる指導を行っています。
皆さんの大切な留学生活を送っていただくに相応しい学校であると自負しております。