校長挨拶
世界的な新型コロナウイルス感染騒動によって、平穏な日常の脆さをいやというほど実感しました。つまり、急激な変化の中にあっても様々なことに対応できる柔軟な知恵とあらゆる状況下に耐えうる強靭な体力を持つことが、今、私たちに求められています。
受験のど真ん中に身を置く皆さんにとって、語彙を増やすこと、文法の活用を覚えること、1点でもいい点数を取るテクニックを身につけることは、ある意味、ある時には非常に重要です。1点が合否を決めることもあるからです。
「すぐに役に立つことは、すぐ役に立たなくなる。すぐに役に立たないことが、(長い目で見ると)役に立つ」という言葉があります。
情報通信技術の進歩によって、欲しい情報は一瞬にして得られる反面、得た情報の寿命は短くなっています。つまり、一夜漬けや表面的な知識の積み重ねは意味をなさなくなってきています。だからこそ、受験テクニックではなく物事の基本を身につけ、本当に価値のあるものを見極める目を養うことが「真の学び」であることを知ってほしいと思います。
皆さんは日本で新たな人生の一歩を踏み出しました。この先、悩み迷うことも多々あるでしょう。そんな時、もしかして無駄かもしれない、効率が悪いかもしれないと思ったことこそが、のちにあなたにとって財産になると思います。
「柔軟な知恵とあらゆる状況下に耐えうる強靭な体力」は、生きていく上での最強の武器だと思います。
行知学園第二附属日本語学校は、京王線「桜上水駅」から徒歩6分の静かな住宅街に位置しています。校舎の北側を流れる玉川上水は、かつて江戸市中へ飲料水を供給していた由緒ある水路であり、その川辺に咲き誇る桜並木にちなみ、「桜上水」という風情ある地名が生まれたと伝えられています。
現在も、学校周辺には緑豊かな公園や桜並木の遊歩道が点在し、日本の四季折々の移ろいを日々身近に感じることができます。
このような恵まれた自然環境の中、当校は2025年7月、多国籍校として新たな歩みを始めました。国籍はもとより、年齢や学習目的もさまざまな学生たちが集い、教室の中では自然と国際交流が生まれる、活気あふれる学びの場が広がっています。
私たちは、「真のダイバーシティ」の実現をめざし、日本語能力の向上に加え、多様な文化や価値観を尊重し合いながら共に成長できるソーシャルスキルの育成にも力を注いでいます。行知学園第二附属日本語学校は、すべての学生が自分らしく学び、未来へとつながる力を育むことができる環境を提供することをお約束します。